実際の風ではなく、教科書に登場する理論上の風が「コリオリの力が大きくなる高緯度ほど風速が減少する」のは、なぜか?
緯度と風の関係を考えます。
まず、地衡風の式を確認します。

この地衡風の式に含まれる「 」は、コリオリパラメータ ( )です。
※ : 地球の自転角速度
コリオリパラメータ ( )は惑星渦度のことでです。(単位:s-1)
また、コリオリパラメータと風速の積が「コリオリ力」
= コリオリ力
- : コリオリパラメータ
- : 風速
少し形を変えます。
上記からわかるのは、地衡風の風速を求める式と同じ
風速は、コリオリパラメータ( )に反比例する
ということです。
コリオリパラメータ( )と緯度の関係をまとめると
- 緯度が高いほどコリオリパラメータ( )は大きくなり
- 緯度が低いほどコリオリパラメータ( )は小さくなる
つまり、緯度以外の条件が同じであれば、風速は緯度の高さに反比例する関係なので
- 緯度が高いほどコリオリパラメータ( )は大きくなる
→風速は弱くなる - 緯度が低いほどコリオリパラメータ( )は小さくなる
→風速は強くなる
※ 緯度以外の条件が、全て同じ条件である場合に限ります。