露点温度とは

「露点温度( TdT_d )」は、気象予報士試験において「空気中の水蒸気の量そのもの」を温度で表した指標です。

試験対策として、以下の3つのポイントを確実に押さえましょう。

1. 定義

空気を冷やしていったとき、含まれている水蒸気が飽和して水滴(露)になり始める温度のことです。

  • 露点温度が高い: 水蒸気がたくさん含まれている(湿っている)。
  • 露点温度が低い: 水蒸気が少ししか含まれていない(乾いている)。

2. 性質と保存性(試験の肝!)

露点温度には、計算やエマグラムの問題を解くための重要なルールがあります。

  • 気圧が一定なら: 加熱したり冷却したりしても、凝結(結露)しない限り、露点温度は変化しません
  • 空気を持ち上げた場合(気圧が下がる場合):
    • 断熱的に上昇させると、気圧低下に伴い露点温度は少しずつ下がります(100mにつき約0.17℃)。
    • しかし、混合比( ww )に比べれば変化が非常に小さいため、試験では「露点温度を通る等飽和混合比線に沿って上昇させる」という操作をします。

3. 温度・湿球温度との関係

飽和していない(相対湿度が100%未満の)空気では、必ず以下の順になります。

気温 ( TT ) > 湿球温度 ( TwT_w ) > 露点温度 ( TdT_d )

この差( TTdT – T_d )を「湿数」と呼び、試験では湿数が3℃以下なら「湿潤域」(雲がある可能性が高い)と判断する目安になります。


実戦的な覚え方:エマグラムでの役割

エマグラム上には「気温」と「露点温度」の2つの折れ線グラフが描かれます。

  • 2つの線の間隔が狭い: 湿っている層。
  • 2つの線の間隔が広い: 乾いている層。
  • 2つの線が重なっている: 飽和している層(雲や霧の中)。